「私は根性がなくて運動が続かない」と悩む人は多いものです。でも、実は運動を習慣化することに努力や根性はあまり関係ありません。
絶対続けると決意したのに挫折してしまうのは、誰にでもある脳のはたらきが原因。
運動を続けていくには、この脳のはたらきを理解し、脳の特徴をうまく使うことが大事です。今回は運動(あるいは家事や勉強でも)を無理なく習慣にするための、とってもカンタンな方法をご紹介します。
■まずは「ウェアを着るだけ」
運動が続かない、ジムをついサボってしまうという人は、まず「毎日トレーニングウェアに着替える」、これだけを続けてみてください。
ウェアを着たからといって運動する必要もないし、そのまま家事をしてもテレビを見ても構いません。
■なぜ「着るだけ」で意味があるの?
人間の脳みそは「慣れないこと」がキライです。
運動習慣のない人にとって、今まで選択してこなかった「運動をする」という行動は、言わば新しい刺激。慣れないことがイヤな脳は、その優先順位を低く設定してしまいます。
そこでまずは、行動の最初の部分だけ。簡単すぎるほど簡単なコトから慣れていくと、その行動の優先順位を徐々に上げることができます。
最初の部分だけ毎日やっているうちに、「せっかくだからついでに運動でもやっておこう精神」が発揮されるようになればこっちのものです!
これは運動だけではなく、普段の生活でも同じ。
例えば、ご飯のあとの洗い物をどうしても放置してしまうという人は、まず「お箸1膳だけ洗う」を習慣にしてみてください。
ただし、この方法は即効性のあるものではないことに注意。すぐに効果を期待せず、気長に取り組んでみてくださいね。
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■とりあえず、やってみて
今回は「ウェアを着る」という行動を紹介しましたが、ヨガマットを敷くのでも、トレーニングのYOU TUBEチャンネルを開くのでもOK!
まずは騙されたと思って(?)、本当にちょっとした行動を続けてみてください。
だんだん「せっかくだからやっておこう精神」が湧いてきて、運動習慣をつけやすくなりますよ!
監修/L.O.Lフィットネスクラブ代表
鹿嶋 浩勝
NESTA-PFT(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会認定パーソナルトレーナー)
NESTA公認キッズコーディネーショントレーナー
FitArc公認ランニングアセスメントスペシャリスト
BFRトレーナー協会認定BFRトレーナー
JTTMA公認プロフェッショナルセラピスト
ポラールジャパン認定ハートレートトレーニングトレーナー
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