皆さんからよく聞かれるお悩みを、L.O.Lのトレーナーが解説いたします!
今回は、男女ともに多いお悩み「ポッコリお腹」。
あなたのお腹をぽっこりさせている犯人は……。
Q.たまに腹筋もするし、食事にもそれなりに気をつけているつもりなのにお腹がポッコリしたまま……。なんでお腹はやせないの!?
■あなたのお腹は何ポッコリ?
お腹ポッコリの悩み男女ともに多いですね。
主な原因は3つあります。それが『内臓脂肪・皮下脂肪・内臓下垂』。これらの原因の組み合わせで、人それぞれのポッコリお腹が出来上がっています。
そして、そのポッコリは、あなたの生活習慣を如実に表していると言っても過言ではないのです!
■簡単にポッコリを見分ける!
自分のポッコリが、主にどの原因から来ているか、目安をつける方法があります。
それは「つまむ」こと。
ポッコリ部分がたっぷりつまめるようなら主に「皮下脂肪」。
あまりつまめないようなら「内臓脂肪」か「内臓下垂」が主な原因になっていると考えられます。
■女性に多い「皮下脂肪」
お腹のお肉がムニっとつまめる人は、皮下脂肪が蓄えられています。
皮下脂肪を落とすには、当たり前ではありますが食事改善と運動。
食事に関しては、カロリー収支を消費>摂取としたり、糖質や脂質を抑えめにするといった工夫が必要になります。
運動については「腹筋したらお腹が凹む!」と思っている人が多いですが、実は腹筋トレーニングが直接的にお腹の脂肪のみを減らすことはありません。
どちらかといえば全身運動など減量に効く運動をして、体全体の肥満傾向を修正する必要があります。
あえて部分やせを狙いたい!という人は、運動前に、気になる部分をしっかり揉んでみるのも1つの手。その部分の脂肪が優先的に使われやすい状態になり、部分痩せ効果が少々期待できるという説もあります。
エステの痩身マッサージと同じ理屈ですが、揉みっぱなしではなく、揉んだ後にしっかり運動するのが大切です。
■【悲報】そのポッコリ、もともとお腹じゃなかった…
もう1つ、皮下脂肪には、年齢とともに重力の影響で下がってくるという残念な性質があります。
つまり、そのポッコリ、実はもともとお腹の脂肪じゃなかった!という可能性も……。
とはいえ、これも同じ皮下脂肪。やっぱり食事の改善や運動を通して、皮下脂肪を落とす必要があります。
また細胞と細胞の間などに水分や老廃物が溜まって、よりむくんで見えている場合もあります。カリウムをとったり、健康的な食生活を選ぶことで体内の巡りを整えるのもおすすめ。ただしお水はいっぱい飲みましょう!
■男性に多いよ!「内臓脂肪」
さて、ポッコリお腹がつまめない!指が弾き返される!という人の中でも男性に多いのが「内臓脂肪」が溜まっている傾向。
文字どおり内臓につく脂肪で、各種の疾患のリスクを高めてしまうことでも知られていますね。
この内臓脂肪が疑わしい場合も、やはり解決策は「食事改善&運動」。
経験的には、特にアルコールや砂糖・果糖などを摂りすぎている方に多いと思います。良い食事をして、継続的に運動してみてください。
内臓脂肪は「つきやすく、落としやすい」!淡々と続けることで、意外に早く解決するかも?
■姿勢が悪い人に多い「内臓下垂」
つまめない勢にもう1つ考えられる原因は「内臓下垂」。
本来、筋肉や骨格によって支えられているべき胃や腸が、あるべき場所より下にさがってしまっている状態です。
やせているのにお腹だけポッコリという人や、運動しているのにお腹が凹まないという人、そして姿勢の悪い人に多く見られます。
活力がなくなったり、内臓の機能の低下を招いたりすることもあるので、気をつけたい状態です。
内臓下垂が疑わしい場合には、お腹や体幹部のトレーニングによって腹圧を上げること有効です。
おうちで気軽にやるなら、プランクや腹式呼吸などを取り入れてみてはいかがでしょうか。
姿勢の改善に挑戦するのもおすすめです!
お腹ぽっこりの原因は1つではなく、複合的な場合も多いもの。
そして体型のお悩みは、そのまま生活習慣を反映しています。
体型を変えること=習慣を変えること!
食生活の乱れ、運動不足や睡眠不足、姿勢の悪さなど、何が原因でぽっこりしてしまっているのかを分析して、楽しくカラダ作りに取り組んでくださいね!
監修/L.O.Lフィットネスクラブ代表
鹿嶋 浩勝
NESTA-PFT(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会認定パーソナルトレーナー)
NESTA公認キッズコーディネーショントレーナー
FitArc公認ランニングアセスメントスペシャリスト
BFRトレーナー協会認定BFRトレーナー
JTTMA公認プロフェッショナルセラピスト
ポラールジャパン認定ハートレートトレーニングトレーナー
コメント