LOLでは、ときたまこんな会話が交わされます…。
トレーナー「体重と体脂肪率は気にしないでください。むしろ計らなくてもOKです」
会員様「ええ〜!それじゃ際限なく太るでしょ…」
トレーナー「そんなことありません!」
もちろん野放しはいけません。しかし体型を変えたい場合は体重や体脂肪率を計るより、別の方法で自分のカラダと向き合うのをおすすめしています。
今回は、なぜ「体重・体脂肪率を気にしないで!」とお願いするのか、その理由をご紹介します。
■体重では何が増えたかわからない!
体重を気にしないでほしい理由は「何が増減しているかわからない」から。
重さには筋肉・脂肪・骨など様々なものが反映されます。
体重が増えても、筋肉が増え脂肪が減り、理想のカラダに近づいているかもしれません。
体重が減っても、水分が足りていないだけ…なんていうことも。
重さの増減だけでは、目標に正しく近づけているかどうかはわかりづらいんです。
■体脂肪信者に物申す!
「体脂肪率しか信じてないんで大丈夫!」というのもNG。 ご家庭で計れる『体脂肪率』は、これまたアテにはなりません。
体組成計や体脂肪計で使われる「生体インピーダンス法」という計り方では、ものすごく簡単に言ってしまうと…
・体に水分が多い→筋肉量が多い
・体に水分が少ない→脂肪が多い
というふうに判断されます。
この「水分」には筋肉中の水分だけでなく、さっき飲んだ水、お腹の中の食べ物の水気なんかも含まれます。
例えばサウナで大汗をかいた前後では、実際の脂肪の量は変わっていなくても体脂肪率が大きく変動します。ちなみにジムの大きな体組成計でも、精度は上がりますが基本は同じ。
もちろん無意味ではなく「できる限り同じ条件で定期的に計ることで、長期的な傾向を見る」というのが良い使い方。トレーナーが体重や体脂肪率を見させていただく場合は、このような使い方をしています。
■見た目&採寸が大事!
何より「体重・体脂肪」への過信がよろしくない理由は、つい一喜一憂してしまうから。
「その時、たまたま増えていた/減っていた」だけかもしれない数値で、メンタルに大影響を受けちゃうのはもったいないんです。
そこでオススメしたいのは『見た目』と『採寸』で自分を観察する方法です。
見た目は一番大切です。なぜなら、ジムに通ってくださる多くの人の目標は「見た目」にあるからです。
できれば毎日、自分の体を鏡で見てください。最初は違いがわからなくても、毎日見ていると小さな変化に気づけるようになります。
ウェストや胸囲、ヒップなどの採寸も、見た目に直結する便利な指標です。
数値化したほうがモチベーションが上がる人にオススメです。
わかりやすく思える体重や体脂肪率ですが、追い求めすぎると理想のスタイルや健康に直結しない場合もあります。
ぜひ自分のカラダをよく観察してみてくださいね。
監修/L.O.Lフィットネスクラブ代表
鹿嶋 浩勝
NESTA-PFT(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会認定パーソナルトレーナー)
NESTA公認キッズコーディネーショントレーナー
FitArc公認ランニングアセスメントスペシャリスト
BFRトレーナー協会認定BFRトレーナー
JTTMA公認プロフェッショナルセラピスト
ポラールジャパン認定ハートレートトレーニングトレーナー
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